SUPERMARKET FANTASY
『SUPERMARKET FANTASY』~15thアルバム~
スーパーマーケットという消費される市場があって、そこにいろんなタイアップの曲がたくさんあって。でも消費されるものが全部悪いわけじゃなく、そこから心が動かされるものがあると信じて音楽を作ってます。
『終末のコンフィデンスソング』~Oh No! 焔 蒼白き瞳の焔~
震災以降として考えると、この曲のAメロのメロディがきっと最初なんですよね。優しくて、日本の郷愁をそそるメロディ。それがすべてだったんだと思います。
『HANABI』~誰も皆 問題を抱えている だけど素敵な明日を願っている~
人生で繰り返される悲喜の刹那を、華やぎ輝くも一瞬にして寂莫が訪れる花火にたとえている。“もう一回”というコーラスと哀愁にほのかな希望を感じさせる得意のメロディ・ラインが沁みるミッド。ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』主題歌
『エソラ』~忘れない為に 記憶から消す為に~
“絵空事”からとられたと思しきタイトルのミディアム。希望や夢は見方一つで変わることを音楽になぞらえて綴っている。ストリングスやブラスを配したドラマティックでセンチメンタルな展開が、ボーイズ・タウン・ギャング「君の瞳に恋してる」を彷彿とさせる。
『声』~受け止めてくれる誰かがその声を待っている~
広がりのあるブルージィなギターが映えるミディアム・ロック。巧拙は関係なく、胸にある思いを相手に伝えることが大切だという桜井の心の叫びともとれる詞に、説得力を感じる。終盤で一旦演奏を止める演出が効果的。フジテレビ系ドラマ『コード・ブルー~』挿入歌。
『少年』~迷いも悲しみもすべてをぶちまけてくれたっていいよ~
NHKドラマ『バッテリー』主題歌のミディアム・チューン。少年とは“僕の中の少年”のことで、直情的でピュアな“君”への思いと冷静で客観的な大人の視点との狭間に揺れる心情を、巧みなヴォーカル・ワークで描写している。繊細なメロディ・ラインが秀逸。
『旅立ちの唄』~はじまりを祝い歌う最後の唄~
NTT東日本CMソングとなった31枚目のシングル。美しいメロディに包まれた力強いヴォーカルが背中をそっと押してくれるミディアム・バラードだ。傍にいることだけが人間同士の繋がりではない。言葉はなくとも、相手を心で見つめることでも人と人は繋がっている、と教えられる。映画『恋空』主題歌。
『口がすべって』~ひとまず そういうことにしておこう~
価値観や考え方の違いで理解し合えないこともあるけれど、許し合う良さも持っていると語るコンシャスなナンバー。国際理解という民族の課題を、口をすべらせて怒らせたという日常的なことに言い換え、人懐っこい歌唱で描写した構成が素晴らしい。
『水上バス』~「さよなら」を選んだ君はおそらく正しい~
水上バスから僕を見つけて手を振る君という愛おしい風景をフラッシュバックさせながら、次第に心に満ちていく“君がいない悲しみ”について綴った失恋ソング。音数の少ない鍵盤とぬくもりのあるギターをバックにした、ほろ苦くも甘酸っぱいサウンドが絶妙。
『東京』~所詮 たどり着けるのは ひとにぎりの人だけだと知ってる~
彼らの真骨頂ともいえる、憂いや切なさを醸しながらも希望を感じさせるメロディがピッタリとハマったミディアム・ナンバー。夢を追ってたどりついた東京の冷たさや厳しさに打たれながら、東京での大切な想いを胸に生きようとする生命力を感じる曲。
『ロックンロール』~わかってるよ わかってるよ~
ストレートなタイトルよろしく、シンプルなロック・サウンドで展開するミディアム・ナンバー。ドラム・パートから始まるイントロがクールだ。柄も器も違うけれどロックスターのイメージに憧れるという想いを、親近感ある歌唱で披露している。
『羊、吠える』~ときどき褒めてくれる人に出会うそれで十分~
巧妙なアイロニーやひねくれ加減が、これぞミスチルといえる。強烈な印象は残さないがゆえに引き入れてしまう過不足ないバンド・サウンドに乗せ、狼のように強く主張できない気弱な自身について問うている。自分は狼じゃなく羊だという、いっそ開き直るさまが逆に強さを感じる。大人への応援歌。
『風と星とメビウスの輪』~愛されて優しくなれて その優しさ故に愛されて~
32ndシングル「GIFT」のカップリング曲のアルバム版。原曲はヴォーカルとピアノのみだが、次第にストリングスやホーンなどが加わる荘厳なアレンジに変わっている。支え合う大切さを歌うドラマティックなバラードだ。
『GIFT』~君とだから探せたよ 僕の方こそありがとう~
金・銀・銅というメダルの色より、大切で輝きのある色があるというメッセージを込めた。“一番きれいな色ってなんだろう?”と問いかけながら、地球上のさまざまな人種・民族と共存する意味を隠喩として描いた詞が出色。下手に格好つけない歌唱と終盤のホープフルなコーラスが感動を誘う。
『花の匂い』~あなたはきっとまた会いに来てくれる~
東宝系映画『私は貝になりたい』主題歌となったミスチル初の配信限定シングル。マーチ風のドラミングを敷きながらクライマックスへ向かうドラマティックな展開は、“さよならは出会いのはじまり”という詞世界のごとく、切なくも希望にあふれたものとなっている。