2011年に行なわれ全国で27万人を動員したMr.Childrenのアリーナ・ツアー“SENSE”から、さいたまスーパーアリーナ公演の模様を収録。最新のテクノロジーと古き良き手法を融合させた、圧倒的なパフォーマンスを披露している。
収録内容
DISC 1
- OPENING
- 01. NOT FOUND
- <MC>
- 02. HOWL
- 03. 名もなき詩
- 04. I’m talking about Lovin’
- 05. エソラ
- <MC>
- 06. HANABI
- 07. くるみ
- 08. 花 -Mémento-Mori-
- 09.【es】~ Theme of es ~
- 10. Dive
- 11. シーラカンス ~ 深海
- 12. I
DISC 2
- 13. ロザリータ
- <SE>
- 14. 365日
- 15. ロックンロールは生きている
- 16. フェイク
- 17. ポケット カスタネット
- 18. HERO
- 19. 擬態
- 20. Prelude
- ENCORE ~ <MC>
- 21. 横断歩道を渡る人たち
- 22. fanfare
- 23. Forever
- <MC>
- 24. かぞえうた
- ENDROLL
見どころ
セットリストに隠されたメッセージ
西洋の古典的な劇場をイメージさせる会場に、舞台上の真っ赤なオペラカーテンが印象的です。幕が上がり、最初に演奏されたのは『NOT FOUND』(曲名の意味は“見つからない”)。 『SENSE』収録曲でも、比較的新しい曲というわけでもないこの曲がなぜ最初に演奏されたのか。その理由はフィナーレに注目してみるとわかってきます。
最後に演奏されたのは『かぞえうた』ですが、ツアーの幕引きという役割はアルバム同様に『Forever』が担いました。アウトロが消えると、ツアータイトル「Mr.Children Tour 2011 SENSE」の文字が舞台の後ろに大きく映し出されます。この『Forever』の最後の歌詞に注目してみると、「僕らの周りにいくつもの 愛がいつもあったよ」なんです。
この2曲は“見つからない”から“あったよ”に変わるというストーリーで繋がっていました!他にも歌詞に“愛”が入っている曲が多かったりと、セットリストの中にツアーテーマが隠されてるのでそういった観点で見てみるのも面白いです。

仮面をつけた少年
オープニング映像では仮面で顔を隠した10才くらいの少年が登場します。人気のない場所でひとり寂しげにルービックキューブを組み立てています。『 I 』でもサーカス、操り人形、メリーゴーランド、ピエロといった映像とともに出てきますが表情はわかりません。彼の記憶でしょうか?
その後、『ポケットカスタネット』では傘を差した3,4才の男の子や扉が開かれる描写があり、少し展開があります。詳細には描かれていませんが、何か不幸な出来事(火事?)が彼を襲ったようです。そのせいでふさぎ込むように表情が出せなくなってしまったのかもしれません。ルービックキューブは幼い頃に貰った思い出のおもちゃで、偶然残ったそれがきっかけで記憶の扉を開いたように思えました。
『Forever』では時計の針が反対に回転し、時間の流れが巻き戻っていく表現になっています。そしてついに仮面が外れるときが… 。 歌詞と重なって感動的です。アニメーションも凝ってるのでぜひご覧になってください。

シーラカンス~深海
前半にはアルバム『深海』から5曲も披露されました。DISC1はSENSEツアーというより深海ツアーですね。『深海』をアルバム順に全曲演奏した『regress or progress '96-'97 tour final IN TOKYO DOME』が思い出されます。『SENSE』と『深海』はどちらもジャケットが海だったりとシンパシーが感じます。
『名もなき詩』『花 -Mémento-Mori-』以外の曲はなかなかライブで演奏されておらず、特に『Dive』『シーラカンス』『深海』は『Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001』以来、約10年ぶりでファンを喜ばせました。しかも、連続で演奏されるのは初めてでもう二度と無いかもしれないです。それと『【es】~ Theme of es ~』のライブ映像はなんと初DVD化!これ以降、最新の『半世紀のエントランス』まで演奏されていないのでかなりレアです。
