一つのバンドがやれることの枠を越え、様々なものと複合的につながり合い、彼らにしか成し得ないエンターテイメントを作り出していく。気が付くと彼らの存在は、時代性をはらんだ一つの“メディア”として鳴り響き、疾風のごとく日本全国を席巻していく。そして世間はバンドを取り巻く状況を“ミスチル現象”とまで評することに。
Mr.Childrenの音楽とは、そしてその音楽を通して何を伝えて行きたいか、というテレビではなかなか伝えきれない事を形にするために、ドキュメンタリー映画という形式がとられた。「'94 tour innocent world」と「'95 Tour Atomic Heart」という2つの異なるライブツアーを媒体に、普段はなかなか語りつくせない長編インタビューを交え、その音楽性に迫っている。

僕は「innocent world」ツアーは大好きなんですけど、「Atomic Heart」ツアーっていうのはよくわからなかったんです。早くツアーが終わんないかな、とかばっかり考えたし、とにかく何もしないで休みたいなあと思ってたですね。