巧妙なアイロニーやひねくれ加減が、これぞミスチルといえる、31thシングル「旅立ちの唄」のカップリング曲。強烈な印象は残さないがゆえに引き入れてしまう過不足ないバンド・サウンドに乗せ、狼のように強く主張できない気弱な自身について問うている。自分は狼じゃなく羊だという、いっそ開き直るさまが逆に強さを感じる。大人への応援歌。

羊、吠える [4:40]

シングル31st カップリング
発売日2007年10月31日
アルバムSUPERMARKET FANTASY
発売日2008年12月10日
曲順11/14
作詞・作曲桜井和寿
編曲小林武史&Mr.Children
桜井和寿

相当よくできた曲だと思う。音もフレーズもそうだし、シンプルでいてよく考えられてるっていうところがすごく出てるなぁって。

感想・コメント

FATHER&
MOTHER

この曲大好き、共感するところばかり。

FATHER&
MOTHER

たまに褒めてくれる人がいればそれで十分。本当そうだよな

FATHER&
MOTHER

周りに比べて何もかも劣っていた自分を励ましてくれてる気がして何回もリピートしていた。

一番

イントロ(17sec)

Aメロ

僕らの現状に取り立てた変化はない
いいこと「49」
嫌なこと「51」の比率

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

Aメロ

あまり多くの期待を
もう自分によせていない
ときどき褒めてくれる人に出会う
それで十分

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

Bメロ

服着た犬は鏡の前
何を思うのだろうか?
ここ2、3日は
そんなことを考えている

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

サビ

狼の血筋じゃないから
いっそ羊の声で吠える

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

「馬鹿みたい」と笑う君に
気付かぬ振りしながら

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

二番

桜井和寿

曲がいいとか歌詞がいいとか別として、レコーディングで自分が目指していたようなことが、この曲で実現...形にできたなってすごく思います。

Aメロ

僕らの信条は50/50だったよね
でもいつしか
僕の愛情だけが膨らんでた

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

Bメロ

絡めた指に効力ちからはない
それを分かってても
自らほどく
勇気もないまま過ごしている

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

サビ

殴られたなら
もう片一方の頬を差し出すように

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

潔く生きれたなら
どんなにか素敵だろう

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

サビ

誰かが開けた扉
閉まらぬそのうちに通り抜ける

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

こんないやらしい習性に
頭を掻きながら
少し憎みながら

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

<間奏>(42sec)

三番

桜井和寿

あとあと気づいたのは、このアルバムは、なにかを否定して、さあ次、こっちが正しい、とは言ってない。すべてのことを肯定しようとしてるんだなあと思って。

サビ

殴られたなら
もう片一方の頬を差し出すように

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

潔く生きれたなら
どんなにか素敵だろう

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

大サビ

狼の血筋じゃないから
今日も羊の声で吠える

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

「馬鹿みたい」と笑う君に
気付かぬ振りしながら
少し憎みながら
深く愛しながら

Mr.Children/羊、吠える 作詞:桜井和寿

アウトロ(24sec)

あとがき

共感しかない歌詞!桜井さんだってそうなんだから自分だって頑張ろうと力をもらえる応援歌です。

やけに動物が登場してるのは偶然でしょうか?(「服着た」「の血筋」「の声」「馬鹿みたい」)

いつかライブで演奏してくれる日を待ち望んでいます。

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