夏を感じさせる爽やかなアルペジオで幕を開けるポップ・ナンバー。鮮やかなサウンドに若干の湿度を帯びたメロディ・ラインを乗せたミスチルならではの一曲。目や耳じゃないところを使ってさまざまに“擬態”したものの本質を見抜くんだ、というメッセージ・ソングか。

擬態 [5:49]

アルバムSENSE
発売日 2010年12月1日
曲順2/12
作詞・作曲桜井和寿
編曲小林武史&Mr.Children
Mr.Children 2005-2010

桜井和寿

わかりやすい物語がそこにあるわけでもなく、ただイメージからイメージへとどんどん言葉を繋げていくっていう…そうやってできたものを取材で説明したくなかった。

感想・コメント

FATHER&
MOTHER

こんな名曲がシングルじゃないなんて...

FATHER&
MOTHER

メロディーがみずみずしい。聴いていて心が潤う。

FATHER&
MOTHER

こんなに歌詞を大事にしているアーティストは他にはいない。言葉1つ1つが輝いてる。

一番

桜井和寿

例えば『エソラ』がサウンドに寄せた歌詞なのだとしたら、『擬態』は文学に寄せて書いている。

  • “擬態”=生物が他の生物や無生物などとそっくりの形や色彩、行動をもち、第三者をだます現象。

イントロ(31sec)

Aメロ

ビハインドから始まった
今日も同じスコアに終わった

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

ディスカウントして山のように
積まれてく夢の遺灰だ

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

Bメロ

あたかもすぐ打ち解けそうに
親しげな笑顔を見せて
幽霊船の彼方に明日が霞んでく

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

サビ

アスファルトを飛び跳ねる
トビウオに擬態して
血を流し それでも遠く伸びて

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

必然を 偶然を
すべて自分のもんにできたなら
現在を越えて行けるのに。。。

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

擬態 TOUR 2011 “SENSE”
TOUR 2011 “SENSE”

二番

Aメロ

相棒は真逆のセンスと
真逆の趣味を持って

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

アリキタリなことを嫌った
なんかそれがうらやましかった

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

Bメロ

ムキになって洗った手に
こびりついてる真っ赤な血
いつか殺めた自分に
うなされ目覚める

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

サビ

“効きます”と謳われた
あらゆるサプリメントは
胃の中であぶくになって消えた

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

デマカセを 真実を
すべて自分のもんにできなら
もっと綺麗でいれるのに。。。

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

<間奏>(22sec)

擬態 STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-
STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-

三番

Cメロ

富を得た者はそうでない者より
満たされてるって思ってるの!?
障害を持つ者はそうでない者より
不自由だって誰が決めんの!?

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

目じゃないとこ
耳じゃないどこかを使って
見聞きをしなければ
見落としてしまう
何かに擬態したものばかり

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

Bメロ

今にも手を差し出しそうに
優しげな笑顔を見せて
水平線の彼方に希望は浮かんでる

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

大サビ

アスファルトを飛び跳ねる
トビウオに擬態して
血を流し それでも遠く伸びて

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

出鱈目を 誠実を
すべて自分のもんにできたなら
もっと強くなれるのに。。。

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

現在を越えて行けるのに。。。

Mr.Children/擬態 作詞:桜井和寿

アウトロ(43sec)

擬態 [(an imitation) blood orange]Tour
[(an imitation) blood orange]Tour

あとがき

とにかく爽やかなイントロでリピート必至!アウトロのコール&レスポンスはライブの定番で必ず盛り上がれます。「目じゃないとこ 耳じゃないどこか」も使って全身で楽しめる名曲です!

歌詞は文学的に書かれただけあって読み解くのが少し難しめ。「富を得た者は―――誰が決めんの!?」を初めて聞いたときはハッとさせられました。“何かに擬態したもの”とは何なのか――― “SENSE”が試される一曲。

LIVE映像作品

LIVE映像

Mr.Children TOUR 2011 “SENSE”

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『SENSE』ジャケット
『HOWL』~少し痛いとしてもダイブ! そしてバタフライ~

力強いビートに合わせ“HOWL(遠吠え)”するようなシャウトが印象的な、シンプルなロック。輝いて見えたモノがガラス玉だと気付いても“夢見なくちゃつまんねぇ 淡々と死んでいきたくはない”という、がなるような歌唱が胸を打つ。微かなに鳴るオルガンが効果的。

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