ピアノを中心にしたサウンドをバックに、桜井が情感たっぷりに歌い上げるバラード。自らの使命あるいは夢にひたむきに立ち向かうも“ただただ自分の身の丈を知らされ”る悲しみを描き出す。4分弱と比較的短いが、シンプルなアレンジながらラストの口笛が深い余韻を残す。
蒼 [3:45]
アルバム | SENSE |
発売日 | 2010年12月1日 |
曲順 | 8/12 |
作詞・作曲 | 桜井和寿 |
編曲 | 小林武史&Mr.Children |

歳を経ると理想っていうものがどんどんなくなっていく。若い頃は理想像みたいなものがあって、それになりたくてもなれないから苦しかったりもするんだけど、でも、だからこそ...
感想・コメント

MOTHER
届かないって分かってるんだけどさ、諦められないんだ…

MOTHER
一番最後の 「それでも心は手を伸ばし続ける」 がこの歌の本質だと思ってます。

MOTHER
この曲から『fanfare』の「悔やんだって後の祭り」って繋がるのが最高なんだよなぁ…
一番
- “蒼”=あお。青色。あおざめて生気がない。
イントロ
Aメロ
自分では精一杯してるつもり
Mr.Children/蒼 作詞:桜井和寿
でも動かないものばかりで
揺らめく陽炎に憧れ 目で追う
触れないと知っていても
- ”陽炎”=光と影とが微妙なたゆたいを見せる現象。春の晴れた日に見られることが多い。
Bメロ
その人なりが果たすべき使命に
Mr.Children/蒼 作詞:桜井和寿
ただひたむきであれと諭すのに
サビ
静かに 静かに 夢はささくれ
Mr.Children/蒼 作詞:桜井和寿
届かぬ 祈りに 胸が暴れる
ただただ自分の身の丈を知らされ
<間奏>(57sec)
口笛(サビのメロディ)

二番
Cメロ
わずかばかりの譲れぬ誇りに
Mr.Children/蒼 作詞:桜井和寿
ただ正直であれと願うのに
大サビ
静かに 密かに 嘘を重ね
Mr.Children/蒼 作詞:桜井和寿
淀んだ 時流れに 自由を奪われ
ただただ自分の身の丈を知らされ
それでも心は手を伸ばし続ける
Mr.Children/蒼 作詞:桜井和寿
アウトロ

あとがき
主人公が暗すぎる...唯一最後の「それでも心は手を伸ばし続ける」だけが前向きな言葉ですね。悲観的になりながらもまだ夢を諦めてはいないことがわかります。口笛もまた深く沈み込んだ感情が乗っていて切ないです。心に沁みます。
タイトルは歌詞にも登場していないので少し謎ですね。単純にブルー(=蒼)な気持ち?それとも「蒼」→「あお」→「青い」→「未熟」といったところでしょうか。次曲は『fanfare』です。“手を伸ばし続けた” 先にある失った宝物を探しに行きましょう!
曲名の“蒼”は心の炎の色だと思いました。歌詞から読み取れる悲観的になりながらも夢を諦められない心は、激しく燃える「赤い炎」というよりも、さらに熱く、でも静かに燃える「あおい炎(不完全燃焼)」に近く、それは鮮やかな「青」ではなく、少し暗さを含んだ「蒼」のイメージになるのかなと。
消えない小さな炎を
Mr.Children/Birthday 作詞:桜井和寿
ひとつひとつ増やしながら
心の火をそっと震わせて
悲しみの場所に灯された
Mr.Children/もっと 作詞:桜井和寿
裸電球に似た光
それはほら吹きに毛の生えた
にわか詩人の蒼い願い
出力が小さな
Mr.Children/皮膚呼吸 作詞:桜井和寿
ただただ古いだけのギターの
その音こそ 歪むことない
僕の淡く 蒼い 願い