FC限定 Special Prelive
『エントランスのエントランス』ライブレビュー。

on 2022/04/08 (Fri) ,
at 東京ガーデンシアター(東京都 江東区 有明)

6:00PM

入場

最大収容人数約8,000人を誇る東京及び日本最大の劇場型イベントホール。日本武道館と同規模のイベント会場として建設(出典: Wikipedia)

男女比はざっと見た感じ1:3。男性の方は少なめでした。F&M会員は女性が多いようです。わたしを含め、半数以上がおひとりで来ていて心細くなかったです。

会場内は淡い照明と洋楽でゆったりとした雰囲気。桜井さんがあの名曲『Over』の作曲で参考にした、ギルバート・オサリバンの『Alone Again (Naturally)』も流れていて『Over』演奏の伏線か…!?と勝手にドキドキしてました笑

7:00PM

開演

BGMとして流れていた女性アーティストの洋楽がだんだんとボリュームアップしていき、いよいよMr.Childrenがステージへ。今までのライブとは違った神聖さを感じるオープニングでした。そして、ついにイントロが……

桜井和寿

覚えていますか?この感じ!?ここから始めよう!!

youthful days
まさかの一曲目。『POPSAURUS2012』以来、約10年ぶり。デビュー30周年を迎え半世紀へ踏み出す前に、いったん若かりし頃を振り返る意味を込めた選曲?「I got back youthful days
『01. overture 02. 蘇生 03. Dear wonderful world 04. one two three 05. 渇いたkiss 06. youthful days 07. ファスナー 08. Bird Cage 09. LOVE はじめました 10. UFO 11. Drawing 12. 君が好き 13. いつでも微笑みを 14. 優しい歌 15. It's a wonderful world』ジャケット
海にて、心は裸になりたがる
これはやっぱり来たと思いました!会場大盛り上がり!!発売以降、全公演皆勤賞。比較的新曲だけど立派なライブの定番曲ですね。「ほら世界は確かに繋がっているよ」が特に力を込めた歌い方でした。
『重力と呼吸』ジャケット
innocent world
ここまで怒涛の3曲。声出しはできないのでサビは「心で歌って」と桜井さんから。演奏後の「ありがとう、もう少しだから」という声に、みんながうなずいていたのが印象的でした。いつかまた全員で合唱したいですね。
桜井和寿

この数曲で何度も泣きそうになりました。皆さんの中にも泣いてる方が見受けられますね。次は少し懐かしい曲をやります。初々しい僕らの恋愛の曲です。

Replay
「youthful days」に続いて再び、過去を回想する曲です。ここからの2曲(Replay~Any)は会場の熱気が少し落ち着き、集中して聴き入ってる感じでした。「はぐれた時間ときの隙間ならきっとすぐ埋まるよ
『Versus』ジャケット
Any
イントロの瞬間、会場から「お~」というどよめきが。久々の演奏だったので、待望の『Any』聴けて良かったです。ひとつひとつの言葉を丁寧に歌っていて沁みました。もし円盤化されれば、『"HOME"~in the field~』以来、15年ぶりになります!
『シフクノオト』ジャケット
桜井和寿

今 僕のいる場所が望んだものと違っても」という歌詞がありますが、今 僕たちがいる場所は望んだものよりも遠く遠くかけ離れた幸せな場所です。

MC
「今回のツアーはこの5人(Mr.Children&SUNNY)です。小林武史さん、四家卯大さん、沖祥子さん、山本拓夫さん、西村浩二さんらの素晴らしいサポートはありません、すみません。でも5人の濃縮した演奏・音をお届けします!」「いつも僕らはテレビや雑誌に出るときはビシッときめてます笑。でもこの会報の中だけは緩めです。」「このライブはいわば、ボクシングでいうスパークリング。でも手は抜かないので皆さんも全力でかかってきてください。」「ドームも来る方いますか?今回だけって人は、不公平になるからあんまり言えないけどほんとにほんとにだよ。」
僕らの音
予想が難しいセトリ。Cメロの「虹を見たんだ そこで世界は変わった」で虹色(7色)の照明がステージ後方から照らされ、とても幻想的でした。
DANCING SHOES
不穏なSE。どこかで聞いた気がすると思ったら『B’z presents UNITE』でした。ようやく最新アルバム『SOUNDTRACKS』からの一曲。ここからノンストップで激しい4曲です!
ロックンロールは生きている
ライブ映えする曲ですよね。前曲との共通点は【ステップ】「転んだってまだステップを踏め!」→「ほら裸になって お前だけのステップ」桜井さんがリズムに合わせて膝を交互にあげながら歌ってました。かっこよすぎた!
フェイク
Mステでは2番カットでしたが、もちろんフル。『Any』と『フェイク』が同ライブで演奏されたので『"HOME"~in the field~』での神がかった曲繋ぎを思い出しました。「この手が掴んだものは~」のところは「またしてもフェイク」を歌わず、握った掌を開いてジェスチャーで演出。
『HOME』ジャケット
Worlds end
会場内も最高潮で「あれ、もうクライマックス⁇」と思ってしまうほど。アルバム曲にしては異常な演奏率を誇るこの曲といえば、やはりアウトロのシャウトですよね。今回はなんとファルセット!ライブ最大の見どころです。「だけど僕ら繋がっている」で目が合った気がしました!!
桜井和寿

次の曲、さっき歌った『innocent world』のように、これから時間をかけて僕らと皆さんの愛情で育てていけたらと思います。

永遠
ライブも終盤へ。ピンク色の照明がステージいっぱいに広がって、いまの季節にぴったり。いま この瞬間を“永遠”に忘れたくないと、目に焼き付けました。
others
この曲好き!ステージ左上の6つの照明が月を表現して綺麗でした。アウトロでは桜井さんがステージからはけ、残されたメンバーの演奏に注目が集まります。『SOUNDTRACKS』からは合計2曲のみ。半エンでは「Brand new planet」の演奏に期待です。
Tomorrow never knows
桜井さんがステージに戻ると耳慣れたイントロが聞こえてきました!次の「fanfare」との並びに、コロナでライブができなかった“いままで”と半世紀を見据えた“これから”を意識したメッセージ性を感じます。「誰も知ることのない明日へ
『BOLERO』ジャケット
桜井和寿

最後の曲です!F&Mのみんな本当にありがとう!

fanfare
悔やんだって後の祭り」冒頭から気持ちのこもった声が響きます。「もう昨日に手を振ろう」では桜井さん含め、みんなで手を振りました。本編の締めくくりに納得の選曲。最後の最後まで盛り上げてくれました。「失った宝物を探しに行こう!
8:45PM

アンコール

MC
桜井さん黒シャツに着替えて登場。本日2回目のメンバー紹介。ナカケー「いつも本当にありがとう。これからもよろしくお願いします。(ナカケーがしゃべった!?!)」桜井さん「いつも選曲は迷うんです。どれを選んでも、あれが聴きたかった…そんな声が聞こえてくると思います。それがわかってるから悩むんです。」「みんなの顔が見れて、小さい武道館みたい。この施設も(有明ガーデン)いいよね、買い物とかできて。ごめんね、とりとめのない話して笑」「もう一曲新曲やります。少し聴いたことあるかな。」
生きろ
発売前の新曲のライブ初披露は久々(ヒカリノアトリエの『こころ』『お伽話』以来?)で特別感があって嬉しかったです。それを抜きにしてもメロディー、パフォーマンス共に素晴らしかったです。『半世紀へのエントランス』でも演奏されると思うのでそれまでお楽しみに!「思い切り笑える その日が来るまで
9:00PM

終演

5人が手を繋いで桜井さんの掛け声で礼。エンドロールは『永遠』。
「『Any』よかった!」「ドームツアーも楽しみ!」といった声が周りから聞こえてきました。

桜井和寿

ファザマザのみんな、どうもありがとう。ずっと仲良くしてね。頑張ってね!

NEXT

『永遠』~たとえ神様であっても死ぬまで許さない~

今年はMr.Childrenとしてデビュー30周年にあたる年。久しぶりに小林武史さんと一緒にこの曲を作れたことは、自分達の音楽を再確認する大切な時間となりました。嬉しさと責任みたいなものを感じてましたけど、充実した7年ぶりのレコーディングセッションでした。

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