前作から約1年半ぶりとなる通算13枚目のオリジナル・アルバム。優しくて切ない、そして楽しく温かい楽曲が詰まった人間味あふれる作品に仕上がっている。何気ない幸せを感じることができる一枚だ。"クオリティが高い"とはこういう作品のことを言うのだ、と思う傑作。ミスチルの新しいピークはここからはじまる。

HOME [72:03]

発売日2007年3月14日
曲数14
作詞・作曲桜井和寿
編曲小林武史&Mr.Children

僕がいる。ありがとう。

収録曲

桜井和寿

誰かにとってこのアルバムの中の曲がいい歌であればそれでいい。

LIVE

桜井和寿

仮タイトルは“HOME MADE”ってつけてたんです。それはつまり、量産するとかじゃなくてごくシンプルに愛情込めて一曲一曲、作っていたからなんですよ。

Mr.Children “HOME” TOUR 2007
『Mr.Children“HOME”TOUR 2007』

"彩り"から始まって“彩り”で終わるってことを僕なりに考えれば、どんな非日常よりや虚構よりも、日常のほうが素晴らしいんだよっていうことを表現したいライブだった。そのためにわざと中盤、虚構や情報みたいなものを表現してますけど。

Read more
Mr.Children"HOME"TOUR 2007 ~in the field~
『Mr.Children"HOME"TOUR 2007 ~in the field~』

15周年の要素を加えてアリーナツアーとはまた違う曲を何曲か選んでみました。僕らを育ててくれた音楽やファンの人たちへの感謝の気持ちを僕らなりに込めて…。あとスタジアムということで青空が似合う曲も選んでたような気がする。

Read more

2007年 総括

音楽にとっての勝ち負けなんて千差万別だが、この一年のMr.Childrenの快進撃は、記憶としても記録としても「完全勝利」という言葉が相応しいものであった。

去年の暮れからの“しるし”の大ヒット、安易な非日常を煽る音楽を憂うかのように、快適な温度と微笑を日常へ降らせたアルバム『HOME』に与えられた爆発的なセールスと賛同。すべて合わせると70万人を動員した、アリーナ&スタジアム・ツアーによるエモーショナルな共鳴と感動。そして、別離と共にその表裏にある創始までをも歌い切った新曲“旅立ちの唄”。Bank Bandでは売り上げの一部を新潟県中越沖地震への義援金に充てる“はるまついぶき”を配信限定でリリースした。

桜井和寿は、この一年間でかけがえのない歌の力を伝播し、結果的にそのメッセージは音楽シーン全体に膨らむ指針となっていった。